「いつかは元請けとして、自分の力で仕事を取りたい」
「下請けのままでは、価格競争や仕事量の波に将来が不安…」
多くの塗装職人さんが、そんな想いを抱えているのではないでしょうか?
こんにちは、「ペンキ屋さんのミカタ」です。私たちは、塗装業界で頑張る職人さんを応援するサービスを提供しています。先日、元請けを目指す職人Mさんに、8×8コマを使ったコーチングセッションを行いました。
そのセッションでは、「元請けになるために、今すぐできること」をテーマに、具体的なアイデアをたくさん洗い出すことができました。今回は、その内容を整理し、元請けを目指すすべての塗装職人さんに役立つ記事としてお届けします!
元請けになるための具体的なアクションプラン
コーチングで出てきた様々なアイデアを、具体的な行動計画として整理しました。
1. Web集客力の強化:「待ち」から「攻め」の集客へ
今の時代、インターネットでの情報発信は必須です。
- ホームページ作成:
- 「顔」となるホームページは、信頼獲得の第一歩。ただ作るだけでなく、「どうやって仕事に繋げるか」を意識することが重要です。
- お客様の声(レビュー)を集める: 実際に施工したお客様からの評価は、何よりの信頼の証。積極的にレビューをお願いしましょう。
- SEO対策: 検索エンジンで上位表示されるための対策。専門知識が必要で大変ですが、長期的に見れば効果は大きいです。(専門家への相談も検討)
- QRコードの活用: 作成したホームページへの導線として、名刺やチラシ、紹介カードにQRコードを印刷しましょう。手軽にアクセスしてもらえます。
- 信頼性のあるサイトからのリンク獲得:
- 仕入れ先: よく使う塗料メーカー(例:KFケミカルさん)の施工店紹介ページなどに掲載してもらう、リンクを貼ってもらう。(メーカーに相談してみましょう)
- 取引先: いつもお世話になっている会社(例:元請け先など)に、自社のホームページで紹介してもらう形でリンクを貼ってもらう。
- 公的機関・団体: 商工会や役場のサイトなど、信頼性の高いサイトからリンクをもらうと、ホームページの評価が上がり、検索順位にも良い影響があります。(後述の商工会加入も有効)
- SNS活用:
- TikTokなどで施工事例や情報を発信し、認知度を高めることも有効な手段です。
2. 地域での信頼構築と貢献活動:「あの人なら安心」と思ってもらう
地域に根ざし、信頼される存在になることが、元請けへの近道です。
- 地域コミュニティへの参加:
- 地元のソフトボールチームやバレーボールチームなどに参加してみましょう。人となりを知ってもらうことで、親近感が湧き、仕事の相談にも繋がりやすくなります。「〇〇チームのMさんね!」と覚えてもらえるだけでも大きな一歩です。
- 地域貢献活動:
- 地域の清掃活動への参加や、保育園・学校などへの寄付(例えば、コロナ禍での除菌シート寄付など)は、地域への貢献を示す良い機会です。
- 活動が認められれば、メディアに取り上げられたり、地域の名士(例えば町長さん)との繋がりができたりする可能性も。町長さんと一緒に写っている写真があれば、それだけで大きな信頼に繋がりますよね。(コーチング相手の実体験より)
- 商工会への加入:
- 経営相談: 確定申告、労災、融資など、商売に関する様々な相談ができます。
- 人脈形成: 会合などを通じて、他の経営者や職人さんと繋がりができます。「いい職人さん知らない?」といった情報交換から、仕事に繋がることも。
- 信頼性向上・リンク獲得: 商工会の会員であることは信用の証になります。また、商工会のホームページから自社サイトへリンクを貼ってもらえる可能性があり、Web集客にも繋がります。
3. 横のつながりの強化:助け合い、情報を得る
同業者や他業種とのネットワークも重要です。
- 他業者との交流: 情報交換はもちろん、忙しい時に応援をお願いしたり、逆に手伝ったりと、協力体制を築くことができます。板金屋さん、電気屋さんなど、関連業者との繋がりも大切です。
4. 信用の「見える化」:お客様の安心のために
お客様に安心して仕事を任せてもらうための取り組みです。
- 建設業許可:
- 取得には費用(新規で知事許可9万円、大臣許可15万円の登録免許税+行政書士費用など)と手間がかかります。請負金額500万円未満の工事がメインであれば必須ではありません。
- しかし、許可を持っていることで「ちゃんとした業者」という信用度が上がる側面もあります。特に、大きな仕事(物流倉庫など)をもらえる可能性がある場合は、取得を検討する価値があるかもしれません。(費用対効果を慎重に判断しましょう)
- 法人化(株式化など):
- 個人事業主よりも法人の方が、社会的な信用度は高まる傾向にあります。大きな取引を考えるなら有利になることも。
- ただし、設立手続きや維持費、税務処理、社会保険加入義務など、手間とコスト、責任も増えます。
5. その他のアイデア
- 知人・友人へのアピール: まずは身近な人に、自分が塗装業をやっていて、元請けとして仕事を探していることを伝えましょう。思わぬところから紹介があるかもしれません。
- 関連サービスの検討: 例えば「空き家管理」。遠方に住む所有者に代わって、定期的な見回りや清掃、簡単な修繕を行うサービスです。管理物件の塗装ニーズに繋がる可能性もあります。(ただし、品質を問われない安価な仕事を請ける場合は、自身の単価との兼ね合いも考慮)
大切なマインドセットと注意点
アイデアを実行に移す上で、心に留めておきたいことがあります。
- すぐできることから始める: アイデアを眺めているだけでは何も変わりません。お金がかからないこと、すぐに実行できることから、どんどん試していきましょう。
- 固定費を徹底的に抑える: 特に独立当初は、売上が不安定になりがちです。見栄を張って立派な事務所を借りたり、高級車に乗ったりするのは避け、固定費は可能な限り抑えましょう。大きな家賃は精神的にも大きな負担になり得ます。
- 諦めずに試行錯誤する: ホームページを作ったからといって、すぐに仕事が来るわけではありません。様々な方法を試し、効果測定しながら改善していく粘り強さが大切です。
- 「集客力=生きていく力」と心得る: 仕事を自分で取ってくる力は、不安定な時代を生き抜くための重要なスキルです。下請けのままでいることのリスク(単価が上がらない、仕事が突然なくなる、時間の切り売りになる)も認識し、主体的に行動しましょう。
まとめ:一歩ずつ、着実に前へ
元請けになる道は、決して平坦ではありません。しかし、今回ご紹介したような具体的な行動を一つひとつ積み重ねていくことで、必ず道は開けます。
大切なのは、「自分には無理だ」と諦める前に、やれることを全てやってみること。
「ペンキ屋さんのミカタ」は、そんな熱い想いを持つ塗装職人さんを全力でサポートします。今回のコーチング内容が、あなたの「元請けへの道」を照らす一助となれば幸いです。
さあ、今日からできることは何ですか? まずはその一歩を踏み出しましょう!
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