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愛知県の外壁塗装助成金2026年版|「遮熱塗料で損する」は本当か?職人が解説

この記事の結論

愛知県で外壁塗装の助成金が使える市区町村は、2026年現在18箇所です。ただし「遮熱塗料を使えば助成金が出る」という条件がある自治体も多く、これを利用して見積もり額を上げようとする業者がいます。実際には遮熱塗料の材料費の差は1〜2万円程度。「20万円高くなる」という情報はウェブ上に広まっていますが、職人の立場から言えば事実ではありません。助成金を活用する前に、まず見積もりが適正かどうかを確認することが大切です。

愛知県で助成金が使える18市区町村(2026年最新一覧)

2026年1月現在、愛知県で外壁塗装の助成金が利用できる市区町村は18箇所です。自治体によって制度の名称・対象・上限額が大きく異なります。

  • 犬山市:住宅リフォーム補助金ほか/最大80万円/市内業者に依頼(2026年2月時点で受付終了)
  • 岡崎市:地域貢献型空き家利活用事業補助金/工事費50%・上限50万円/空き家が対象
  • 春日井市:空き家地域貢献活用事業補助金/上限100万円/空き家が条件
  • 蒲郡市:三世代同居・近居住宅支援補助金/最大30万円/三世代同居・近居
  • 豊川市:耐震改修合併リフォーム補助/工事費20%・上限20万円/耐震改修との併用
  • 日進市:空家バンク定住促進リフォーム補助金/工事費1/2・上限30万円/空き家が対象
  • その他:大口町・大府市・岩倉市・小牧市・新城市・東栄町・豊根村・豊橋市・扶桑町・西尾市・碧南市・南知多町

注意:各制度の詳細・受付状況は年度ごとに変わります。必ず各自治体の公式サイトまたは窓口で最新情報を確認してください。

名古屋市・豊田市など主要都市は対象外

名古屋市、豊田市、一宮市、安城市、刈谷市などの主要都市では、2026年現在、外壁塗装単体を対象とした助成金制度は実施されていません。ただし、耐震改修や省エネリフォームと組み合わせることで別の補助金が使える場合があります。まずはお住まいの市区町村の窓口に確認してみてください。

申請前に知っておくべき4つのルール

  1. 工事着工前の申請が必須:外壁塗装の助成金は、ほぼすべての自治体で「工事を始める前」の申請が条件です。工事が始まってから申請しても認められません。
  2. 先着順・予算上限あり:助成金には年間の予算枠があり、先着順で締め切られます。犬山市では2026年2月の時点で予算上限に達し受付を終了しました。年度の早い段階(4〜6月ごろ)に申請できるよう、前年度のうちから情報収集を始めることをおすすめします。
  3. 市内業者への依頼が条件となることが多い:多くの自治体では「市区町村内に事業所を持つ業者に依頼すること」が条件です。業者選びと助成金の両方を同時に検討する必要があります。
  4. 税の滞納があると対象外:住民税や固定資産税に未払いがある場合、助成金は受けられません。申請前に確認しておきましょう。

国の補助金(住宅省エネ2026)は外壁塗装単体には使えない

「国の補助金が使えると聞いた」という方が増えていますが、現時点で外壁塗装単体は国の補助金の対象外です。住宅省エネ2026キャンペーンの4事業(先進的窓リノベ2026・みらいエコ住宅2026・給湯省エネ2026・賃貸集合給湯省エネ2026)はいずれも窓・給湯・断熱材が主な対象です。ただし例外があります。外壁や屋根に一定量以上の断熱材を使う断熱改修と同時に外壁塗装を行う場合、長期優良住宅化リフォーム推進事業の対象となる可能性があります。

【職人の本音】「遮熱塗料は20万円高い」は誇張です

50年やってきた2代目職人として、ここははっきり言わせてください。ウェブ上には「遮熱塗料は通常塗料より20万円ほど高い」という情報が広まっています。これを根拠に、「助成金をもらっても結局損する」という記事まで出ています。しかし、現場で使っている実際の塗料の仕入れ価格と比べると、これは事実ではありません。

実際の価格差はいくらか

あるメーカーの遮熱対応塗料の卸価格表を確認すると、同じシリーズの通常グレードと遮熱グレードの差額は次のとおりです。

  • 小缶(3kg前後):通常品との差額 約1,700〜1,900円
  • 中缶(8kg前後):通常品との差額 約3,500〜3,900円
  • 大缶(15kg以上):通常品との差額 約5,500〜6,300円

外壁塗装で使う缶数は、一般的な戸建て(30坪程度)で2〜3缶です。つまり遮熱塗料を選んだことによる材料費の差は、実際には1〜2万円程度です。「20万円高い」との差は約10倍。価格差が誇張されていると言わざるを得ません。

では「遮熱塗料で損する」は本当にないのか

遮熱塗料による材料費の上昇は1〜2万円です。愛知県の自治体助成金の多くは工事費の一部補助(上限10〜30万円)なので、遮熱塗料の条件を満たすことで助成を受けられるなら、単純に言えばお得です。ただし注意が必要なのは、「遮熱塗料を使うから」という理由で工事金額全体を大幅に引き上げてくる業者がいる場合です。材料費の差は1〜2万円なのに、見積もりが30万円以上高くなっているとすれば、それは塗料のせいではなく、別のところに問題があります。助成金の申請前に、まず見積もり金額が適正かどうかを確認することが大切です。

「室温を下げたい」なら遮熱塗料より効果的な方法がある

夏の室温を下げることを主な目的とするなら、外壁や屋根の遮熱塗装よりも、窓にサンシェードを付ける方が体感としてははるかに効果的です。太陽光が室内に入ってくる主な経路は窓です。遮熱塗料が比較的有効なのは以下の条件です。

  • 金属屋根(ガルバリウム・トタン):熱伝導率が高く、遮熱の恩恵を受けやすい
  • 勾配が緩やかな屋根:太陽光を正面から受けるため効果が出やすい
  • 断熱材が薄い、または入っていない建物

逆に、断熱材がしっかり入っている建物や急勾配の屋根では、遮熱塗料を選んでも室温の差をほとんど感じられないことがあります。

助成金を使う前に確認すべきこと

助成金は、見積もりが適正であることが大前提です。たとえば自治体から20万円の助成が出るとしても、相場より30万円高い見積もりを出されていれば、実質10万円の損です。「助成金が出るから」という言葉で判断を急かされる場面には特に注意が必要です。

  1. 複数の業者から見積もりを取る(最低3社)
  2. 見積もり書の「材料名・塗料グレード・作業内容・人工数」を確認する
  3. 助成金の申請条件(塗料の種類・業者の所在地など)を自治体に直接確認する
  4. 不明な点は第三者に相談する

よくある質問

Q. 名古屋市在住ですが、助成金は使えますか?

2026年現在、名古屋市では外壁塗装単体を対象とした助成金制度はありません。ただし、耐震改修と合わせて行う場合や、断熱性能を高める工事の場合は別の補助金が使える可能性があります。

Q. 遮熱塗料は本当に効果がありますか?

建物の条件によります。金属屋根・勾配が緩い・断熱材が薄い建物では一定の効果が期待できます。室温を下げることが目的であれば、窓のサンシェードの方が効果を感じやすいケースが多いです。

Q. 助成金の申請を業者に代行してもらえますか?

代行に対応している業者もいます。ただし、申請は施主本人の責任で行うものです。業者任せにせず、申請内容を自分でも確認することをおすすめします。

Q. 国の補助金と自治体の助成金は併用できますか?

原則として、国費が充当されている制度と自治体の助成金の併用はできません。ただし自治体の独自財源による制度であれば併用可能な場合があります。

Q. 助成金の申請はいつまでできますか?

自治体ごとに受付期間が異なります。多くの場合、受付は4月ごろから始まり、予算が尽き次第終了します。犬山市のように2月時点で終了するケースもあるため、早めの確認と申請が重要です。

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