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相見積もり3社を「人工」で並べたら優劣が一目瞭然だった|比較表の作り方

相見積もり3社を金額ではなく「人工」で横並び比較する方法を実例付きで解説。電卓1つで安くて良い業者と危険な業者を見分けられます。

外壁塗装の相見積もりを3社から取ったものの、「結局どこが一番いいの?」と迷っていませんか。金額だけを並べて一番安い業者を選ぶと、数年後に後悔する可能性があります。

この記事では、3社の見積書を人工(にんく=職人1人が1日で行う作業量の単位)で逆算して横並び比較する方法を、職人歴30年の横井が解説します。電卓1つあれば、今すぐ手元の見積書で実践できます。

金額比較だけの相見積もりが失敗する理由

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相見積もりの目的は「安い業者を選ぶこと」だと思われがちですが、これが最大の落とし穴です。

外壁塗装の見積総額には、材料費・人件費・足場代・経費・利益が含まれています。3社の金額が違う場合、その差は人件費(=職人の作業時間)で調整されていることがほとんどです。塗料や足場の原価は業者間でそれほど変わりません。

つまり、安い見積もり=職人の作業時間が少ない=手抜きリスクが高いという構造があるのです。

さらに、ポータルサイト(ヌリカエ等)経由で紹介された業者は、10〜20%の紹介手数料を支払っています。消費者が70万円を支払っても、業者の手取りは59.5万円(手数料15%の場合)。この差額が職人の作業時間をさらに削る原因になります。

金額だけの比較では、この構造的なリスクが見えません。「人工」で比較すれば、3社の中身の違いが数字で見えるようになります。

3社の見積もりを「人工」で横並び比較する方法【5ステップ】

手元に3社の見積書を並べて、以下の5ステップを実行してください。

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実例:A社85万円・B社70万円・C社55万円を人工で比較してみた

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30坪の住宅で、3社から見積もりを取った場合の比較例です。

推定人件費:85万円 × 0.4 = 34万円 推定職人日当:34万円 ÷ 20人工 = 17,000円 工期:14日 判定:日当は18,000円をわずかに下回るが、工期14日で乾燥時間は確保。概ね適正範囲。

推定人件費:70万円 × 0.4 = 28万円 推定職人日当:28万円 ÷ 20人工 = 14,000円 工期:10日 判定:日当14,000円は国交省基準の54%。工期10日は適正工期の下限。下地処理や乾燥時間が圧縮されている可能性あり。

推定人件費:55万円 × 0.4 = 22万円 推定職人日当:22万円 ÷ 20人工 = 11,000円 工期:7日 判定:日当11,000円は国交省基準の43%。工期7日では乾燥時間の確保が物理的に不可能。手抜き不可避の構造。 ポータルサイト経由(手数料15%)なら実質46.75万円。推定日当は9,338円まで下がり、最低賃金水準。

C社の55万円は「30万円お得」ではなく「30万円分の工程が省かれている」ということです。そしてB社の70万円も、人工の観点からは安心とは言い切れません。

比較表から読み取る「選んではいけない業者」の3つのサイン

人工逆算の比較表を作ったら、以下の3つのサインに注意してください。1つでも当てはまる業者は避けた方が安全です。

選んではいけない業者の3つのサイン

  • 推定職人日当が15,000円未満

    国交省基準25,834円の58%以下。ケレン省略、乾燥時間短縮、塗料希釈など何らかの手抜きが発生する構造

  • 工期が7日以下

    30坪の住宅で7日は乾燥時間を省略しなければ実現できない。塗装工程だけで5日以上が正常

  • 見積書が「外壁塗装一式」でまとめられている

    工程ごとの内訳が不明で逆算チェックが不可能。工程別の内訳を出し直してもらうべき

まとめ — 相見積もりの正解は「安い順」ではなく「人工順」

3社の見積もりを並べたら、金額ではなく推定職人日当で並べ替えてください。日当が高い順=職人にきちんと報酬を払える順=品質が担保される順です。

「安い業者がいい業者」ではありません。「職人が適正な日当で働ける業者が、適正な施工をしてくれる業者」です。

「自分で逆算してみたけど、本当にこの判定で合っているか不安」という方は、ペンキのミカタのセカンドオピニオンをご活用ください。全国どこからでもオンラインで、3社の見積書を横並びで診断可能です。

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