「近所で工事をしていたので、ついでにお宅の外壁を見させていただいたのですが…」
こんなセリフで始まる訪問販売。断り方はいろいろありますが、この記事ではもっと根本的な話をします。訪問販売の見積もりを人工(にんく)で逆算すると、何が見えるのか。
結論から言うと、訪問販売の見積もりには「高すぎ」と「安すぎ」の2パターンがあり、どちらも構造的に危険です。数字で証明します。
訪問販売の見積もりは「高すぎ」か「安すぎ」の2パターン
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パターンA: 最初150万円 → 「今日決めてくれたら52万円値引き」→ 98万円 → 即決を迫り、値引きでお得感を演出するパターン パターンB: 最初から59.8万円の激安提示 → 「他社より断然安い」と価格で勝負するパターン どちらも人工(にんく=職人1人が1日で行う作業量の単位)で逆算すれば、その見積もりの「中身」が見えてきます。
パターンA「150万→98万円」を人工で逆算する
まず、値引き後の98万円を人工理論で検証します。30坪住宅の標準人工数は20人工、人件費率は工事費の40%が標準です。
150万円で契約した場合の逆算: 150万円 × 0.4 = 600,000円 → 600,000円 ÷ 20人工 = 30,000円(職人日当) 国交省基準25,834円を超えています。30坪の一般住宅で職人日当30,000円は明らかに高すぎます。 つまり150万円は「値引きの余地を最初から織り込んだ架空の定価」であり、52万円の値引きは最初から存在しない値引きです。
パターンB「59.8万円」を人工で逆算する
この日当では、職人が生活するために工程を省略せざるを得ません。
✓日当不足で省略される工程
- 下地処理(ケレン)の簡略化
本来2〜4人工を1人工に短縮
- 3回塗りを2回塗りに
6〜8人工を4〜5人工に短縮
- 塗料の希釈
メーカー規定より薄めて塗る
いずれも施工直後は見た目に差が出にくく、2〜3年後に剥がれ・色褪せとして表面化します。さらに「外壁塗装一式 59.8万円」と書かれていた場合、工程ごとの内訳が不明なため逆算チェックすら不可能になります。一式表記と激安価格の組み合わせは、最も危険なパターンです。
訪問販売の「見えないコスト」を人工に換算する
訪問販売には、地域の塗装店にはない構造的なコストがかかっています。営業マンは1日に数十件を回りますが、成約率はわずか1〜3%。1件の成約のために30〜100件の不成約コスト(移動費・人件費・営業ツール費)が発生し、このコストは成約した消費者の工事費に上乗せされます。
営業マンの月給30万円、月の成約3件と仮定: 1件あたりの営業コスト = 30万円 ÷ 3件 = 10万円 100万円の工事に10万円の営業コスト → 施工に使えるのは90万円 90万円 × 0.4 ÷ 20人工 = 職人日当18,000円(ギリギリ最低ライン) 直接依頼なら同じ100万円で: 100万円 × 0.4 ÷ 20人工 = 職人日当20,000円 この2,000円の差が、下地処理の丁寧さや塗り回数の確保として現れます。
ポータルサイト(ヌリカエ等)の紹介手数料15〜22%に匹敵するコストが、訪問販売にも構造的に存在するのです。
まとめ — 見積もりは「誰が持ってきたか」ではなく「中身」で判断する
✓この記事のポイント
- パターンA(150万→98万円): 最初の150万円が架空。値引きは存在しない
逆算で「吹っかけ」が証明できる
- パターンB(59.8万円): 職人日当11,960円。手抜きが構造的に不可避
国交省基準の46%しかない
- 見えないコスト: 営業人件費で施工に回る金額がさらに減る
ポータル手数料と同様の構造
大切なのは「訪問販売だから危険」ではなく、「その見積もりの中身が適正かどうか」です。誰が持ってきた見積もりであっても、人工で逆算すれば判断できます。
もし訪問販売の見積もりを受け取ったら、まず人工で逆算してみてください。断り方に迷ったら、訪問販売の断り方スクリプトもあわせてご覧ください。
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