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ケレン作業を省く業者の見分け方|契約前に聞くべき5つの質問

ケレン作業を省略する悪質業者を契約前に見抜く5つのチェックポイントと、人工数の逆算で手抜きリスクを数字で検証する方法を解説。

「見積もりが安くてラッキー」と思ったその裏側に、ケレン作業の省略が隠れているかもしれません。ケレンとは、塗装前に古い塗膜やサビ、汚れを削り落とす下地処理のこと。この工程を省くと、どんなに高い塗料を使っても数年で剥がれてしまいます。

この記事では、ケレンを省く業者を契約前に見抜くための具体的な方法を、職人歴30年の横井が解説します。

ケレン作業を省くとどうなるか — 省略が招く3つの致命的リスク

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ケレン作業は、塗料と外壁の「接着面」をつくる工程です。省略すると以下の3つが起きます。

① 1〜3年で塗膜が剥がれる — 古い塗膜やサビの上に新しい塗料を重ねても密着しません。本来10年以上持つシリコン塗料でも、ケレンなしでは寿命が3分の1以下に。 ② 再塗装費用が1.5倍以上に膨らむ — 剥がれた塗膜の除去→下地補修→再塗装が必要になり、最初からケレンを行った場合の1.5〜2倍の費用がかかります。 ③ サビが内部に進行し素材が傷む — 鉄部のサビを放置したまま塗装すると、塗膜の下でサビが進行。最悪の場合、鉄部の交換が必要になり、塗装費用とは桁違いの出費に。

ケレンを省く業者に共通する5つの特徴

① 見積書に「下地処理 一式」としか書かない

「外壁塗装一式」「下地処理一式」のように工程をまとめて記載する業者は要注意です。ケレンは手作業で半日〜1日かかる工程であり、当然コストが発生します。一式表記にすることで、ケレンの有無や範囲を曖昧にしているケースが少なくありません。

優良な業者の見積書には、「ケレン(3種)」「素地調整」「研磨紙ずり」など、ケレン作業が独立した項目として記載されています。

② ケレンの種類・範囲を説明できない

ケレンには1種(ブラスト処理)から4種(軽い目荒し)まであり、外壁の劣化状態に応じて使い分けます。住宅の外壁塗装では主に3種ケレン(手工具で活膜を残しつつ死膜・サビを除去)が使われます。

「ケレンって何種で行いますか?」と聞いて、明確に答えられない業者は、そもそもケレンを計画していない可能性があります。

③ 工期が極端に短い(人工数が足りない)

30坪の住宅で外壁塗装に必要な人工数(にんくすう=職人1人が1日で行う作業量の単位)は20〜25人工が目安です。このうち下地処理・補修だけで2〜4人工が必要であり、ケレンはその中核を占めます。

「1週間で終わります」という業者は、全体で10人工程度しか見込んでいない計算になり、ケレンを含む下地処理が大幅に省かれるリスクがあります。

④ 施工写真の提出を渋る

ケレンは塗装後に見えなくなる工程です。だからこそ、優良な業者は施工中の写真を工程ごとに記録して提出します。「写真は撮っていません」「完成写真だけお渡しします」という業者は、見えない工程を省いている可能性を疑ってください。

⑤ 「ケレン無料」をアピールする

ケレン作業には職人の手間(人工)が確実にかかります。これを「無料」と謳う業者は、最初から作業を行わないか、他の項目に費用を上乗せしているかのどちらかです。無料のケレンは存在しないと考えてください。

契約前に業者へ聞くべき5つの質問【そのまま使える】

以下の質問を、見積もりを受け取った段階で業者にぶつけてみてください。

業者に聞くべき5つの質問

  • 「ケレンは何種で行いますか? 対象箇所はどこですか?」

    3種ケレンが基本。鉄部・木部・既存塗膜の劣化部分が対象と即答できるかを確認

  • 「見積書のどの項目にケレン費用が入っていますか?」

    「下地処理に含まれています」だけでなく、具体的な金額と範囲を説明できるかがポイント

  • 「下地処理には何日(何人工)かけますか?」

    30坪の住宅なら最低2人工。「半日で終わります」は省略のサイン

  • 「施工中の写真は工程ごとにもらえますか? ケレン作業中の写真も含みますか?」

    優良業者なら「もちろんです」と即答。渋る場合は要注意

  • 「ケレンをしなかった場合、保証はどうなりますか?」

    「ケレンは必ず行うので、その心配はありません」と答える業者は信頼できる

人工数の逆算でケレン省略を数字で見抜く方法

見積書を受け取ったら、以下の3ステップで「ケレンを省いていないか」を数字で検証できます。

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70万円 × 0.4 = 28万円(推定人件費) 28万円 ÷ 20人工 = 14,000円(推定職人日当) 国土交通省の令和8年度公共工事設計労務単価では、塗装工の日当は25,834円。推定日当14,000円は最低ライン18,000円を大幅に下回っており、ケレンを含む工程省略のリスクが極めて高い状態です。 さらにポータルサイト(ヌリカエ等)経由の場合は10〜20%の紹介手数料が差し引かれ、70万円の工事で手数料15%なら実質59.5万円。推定日当は11,900円まで下がり、ケレン省略はほぼ不可避な構造です。

見積書の金額が安いことは、メリットではなくリスクのサインかもしれません。

まとめ — 見積書1枚でケレン省略業者は見抜ける

ケレン作業を省く業者には、必ず見積書と営業トークに兆候が出ます。

ケレン省略業者の5つの兆候

  • 「下地処理 一式」の曖昧な記載
  • ケレンの種類・人工数を説明できない
  • 施工写真の提出を渋る
  • 工期が極端に短い
  • 人工逆算で職人日当18,000円未満

これらに1つでも当てはまる場合、ケレンを含む下地処理が省略される可能性があります。「安くて嬉しい」見積もりの裏側を、ぜひ人工数の逆算で確かめてみてください。

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