「もっと調べてから契約すればよかった」「安さに飛びついて失敗した」——外壁塗装で後悔する人の声には、驚くほど共通点があります。
職人歴30年の横井が現場で見てきた「後悔する人の5つのパターン」を紹介します。そして、これらの後悔がすべて契約前の「人工(にんく)逆算」という1つの方法で防げたことを、数字で証明します。
後悔パターン① 「一番安い業者」を選んだ
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相見積もりで3社から見積もりを取り、一番安い業者に決めた。ところが2年後に塗膜が膨れ始め、再塗装が必要に。最初の工事より高くついた——これが最も多い後悔パターンです。
55万円 × 0.4(人件費率)= 22万円(推定人件費) 22万円 ÷ 20人工(標準人工数)= 11,000円(推定職人日当) 国交省基準25,834円の43%。ケレン省略、乾燥時間短縮、塗料希釈など、何かを省かなければ工事が成立しない構造です。 「安い」には必ず理由があります。その理由は、人工の圧縮=手抜きです。
後悔パターン② 「一式」見積もりを疑わなかった
見積書に「外壁塗装一式 80万円」と書かれていて、金額が相場の範囲内だったので安心して契約。しかし工事が始まると、下地処理は最低限、3回塗りのはずが実質2回塗り。「一式」の中身は業者任せだった——2番目に多いパターンです。
「一式」表記の問題は、逆算チェックが不可能になることです。工程別に記載された見積書なら各工程の人工が推定できますが、「一式」では検証ができません。見積書が妥当かどうかを判断する材料がゼロの状態で契約していることになります。
「一式」の見積書を受け取ったら、工程別の内訳を出し直してもらうべきです。断られたら、その業者は避けてください。
後悔パターン③ 「工期が短い=手際がいい」と思った
「うちなら1週間で終わりますよ」と言われて、工期の短さに魅力を感じて契約。1年後に外壁にひび割れと膨れが出始めた——3番目のパターンです。
30坪の住宅で適正な工期は足場設置から撤去まで最低12〜14日。外壁塗装の3回塗りだけでも、塗り3日+乾燥2日=最低5日が必要。 工期7日で完了 → 乾燥時間を省略して同日に塗り重ね、下地処理を簡略化。人工換算で7日=10人工程度。適正な20〜25人工の半分以下で、まともな施工は不可能です。
後悔パターン④ ポータルサイトの紹介を鵜呑みにした
ポータルサイト(ヌリカエ等)経由で紹介された業者に依頼。価格も適正に見えた。しかし3年で塗膜が剥がれ始めた——4番目のパターンです。
ポータルサイト手数料(15%):12万円 業者の手取り:68万円 推定人件費(×0.4):27.2万円 推定職人日当(÷20):13,600円 直接依頼なら同じ80万円で推定日当16,000円。ポータル経由だと2,400円低くなる。この差が乾燥時間の短縮や下地処理の省略として現場に現れます。
後悔パターン⑤ 「相見積もり」で満足してセカンドオピニオンを取らなかった
3社から相見積もりを取り、金額を比較して中間の業者を選んだ。「高すぎず安すぎず」で安心だと思ったが、施工後に不具合が出た——5番目のパターンです。
相見積もり:金額の比較(A社 vs B社 vs C社のどこが安いか) セカンドオピニオン:中身の診断(この見積もりで適正な施工ができるか) 相見積もりだけでは「まともに施工できる業者」は分かりません。金額が中間でも、人工逆算で日当が15,000円を下回っていれば手抜きリスクは高いのです。
まとめ — 5つの後悔はすべて「契約前の人工逆算」で防げた
✓5つの後悔 → すべて人工逆算で防げた
- ①安さで選んだ
逆算すれば日当が危険水準だと分かった
- ②一式を疑わなかった
工程別内訳を求めれば逆算できた
- ③工期の短さを喜んだ
人工換算で工程省略が見えた
- ④ポータルを鵜呑みにした
手数料控除後の日当を計算できた
- ⑤相見積もりで満足した
セカンドオピニオンで中身を検証できた
見積総額 × 0.4 ÷ 20 = 推定職人日当。この計算を1回するだけで、その業者がまともに施工できるかどうかが数字で見えます。18,000円以上なら適正、15,000円未満なら手抜きリスク高。これが、後悔しないための最もシンプルな判断基準です。
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