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その見積書、本当に大丈夫?外壁塗装の見積もりチェック完全ガイド【人工理論で判定】

外壁塗装の見積書を受け取ったら最初に読むページ。50年の現場経験と人工理論に基づく20項目チェックリストで、あなたの見積もりが適正かを判定します。500円のAI診断で即チェックも可能。

外壁塗装の見積書を受け取って「この金額は妥当なのか」と不安を感じているなら、金額ではなく「人工数(職人の作業日数)」で判断してください。30坪2階建ての外壁塗装なら、最低でも延べ20〜25人工が必要です。この基準を下回る見積もりは、どんなに安くても工程省略=手抜きのリスクがあります。

このページでは、50年の現場経験と500件以上の施工実績をもとに、見積書を「数学的に」チェックする方法をお伝えします。

外壁塗装の見積もり「一式表記」の裏側を現役職人が暴露します


まだ見積もりを取っていない方は → 外壁劣化診断 完全ガイドへ

なぜ「金額」だけで見積もりの良し悪しを判断できないのか?

この見積もり、適正? AIが500円で即チェック

20項目診断 + 相場比較 + 業者への質問リスト

AI診断を受ける

多くの施主さんが最初にやるのは「相場との比較」です。「30坪なら80万〜120万円が相場」——こんな情報はネット上にあふれています。

しかし、同じ100万円の見積書でも、中身はまったく違います

A社の100万円:職人3人×10日間=延べ30人工。3回塗りを丁寧に実施。

B社の100万円:職人2人×7日間=延べ14人工。乾燥時間を短縮して工程を圧縮。

金額は同じでも、A社は適正な工事、B社は手抜きリスクあり。この違いは金額だけでは見えません。

大手ポータルサイトが「相場○○万円」と教えてくれるのは事実ですが、「あなたの手元の見積書が適正かどうか」は教えてくれません。なぜなら、大手ポータルは業者紹介で手数料を得るビジネスモデルのため、紹介した業者の見積もりを否定する立場には立てないのです。

ペンキのミカタは紹介手数料を一切いただいていません。だから中立的な立場で「この見積もり、ここがおかしい」と言えます。


見積書チェックの7つのステップ

ステップ1:見積書は「項目別」に分かれているか?

見積書の読み方を基礎から学びたい方はこちら → 見積書の見方|9つの項目を読み解く

結論:「一式○○万円」だけの見積書は、その場で再見積もりを依頼すべきです。

適正な見積書には、最低でも以下の項目が個別に記載されています。

  • 足場設置・解体(㎡単価×数量)
  • 高圧洗浄(㎡単価×数量)
  • 下地処理(ケレン・クラック補修)
  • コーキング(打ち替えor増し打ち、m単価×数量)
  • 下塗り(使用塗料名+㎡単価×数量)
  • 中塗り(使用塗料名+㎡単価×数量)
  • 上塗り(使用塗料名+㎡単価×数量)
  • 付帯部塗装(軒天・破風・雨樋等、部位ごと)
  • 諸経費(養生材・産廃処理・石綿調査等)

「一式」表記は、何にいくらかかっているか分からないだけでなく、後から「ここは含まれていません」と追加請求される温床になります。

『外壁塗装の不都合な真実』で「ケーキ箱理論」として解説しています。見積書は中身が見えなければ、お菓子の箱と同じ。開けてみるまで何が入っているか分かりません。

一式表記の何が危険か、詳しくはこちら → 「一式」表記に潜む3つのリスクと正しい見積書の見分け方


ステップ2:塗装面積は正しいか?

結論:延床面積×1.2〜1.5が概算の塗装面積です。大きく外れていたら要確認。

30坪(約100㎡)の2階建て住宅の場合:

  • 外壁面積の概算:100㎡ × 1.3 = 約130㎡(開口部を除くと110〜120㎡が目安)
  • 屋根面積の概算:50〜70㎡

見積書に記載された塗装面積が、この概算と大きくかけ離れていないか確認してください。面積が極端に少ない場合、単価を上げて帳尻を合わせている可能性があります。逆に面積が多すぎる場合も、「水増し」の可能性を疑いましょう。

業者に「この面積はどうやって測りましたか?」と聞いてみてください。良心的な業者なら「図面から算出しました」「実測しました」と根拠を教えてくれます。


ステップ3:人工数を逆算する——これが最も重要

結論:見積書の「工期」と「職人数」から延べ人工を計算し、最低基準と比較してください。

ここが、大手ポータルには絶対に書けない話です。

人工(にんく)とは

1人工=職人1人が1日8時間作業する労働量。外壁塗装の品質は、この「人工数」で決まります。

塗装方程式:品質 = モチベーション × 技術 × 時間

技術のある職人でも、時間が足りなければ品質は下がります。人工数が足りないということは、時間が足りないということ。つまり「乾燥時間を守らない」「下塗りを省く」「養生が雑になる」——これらはすべて、人工不足から起きる手抜きです。

30坪2階建ての適正人工数(外壁のみ)

工程必要人工数(目安)
足場設置2〜3人工
高圧洗浄1〜1.5人工
養生1.5〜2人工
下地処理(ケレン・補修)2〜3人工
コーキング2〜3人工
下塗り2〜2.5人工
中塗り2〜2.5人工
上塗り2〜2.5人工
付帯部塗装2〜3人工
養生撤去・清掃1人工
足場解体2〜3人工
合計20〜25人工

逆算の方法

見積書に「工期14日間、職人2人体制」と書いてあったら:

14日 × 2人 = 延べ28人工(天候や休日で実働12日と仮定すると24人工)

→ 適正範囲内。問題なし。

見積書に「工期7日間、職人2人体制」と書いてあったら:

7日 × 2人 = 延べ14人工

最低基準20人工を大幅に下回る。何かの工程が省略される可能性が高い。

『塗装方程式 Q=M×T×T』で、人工数と品質の関係を詳しく解説しています。

人工理論の全体像は「人工理論完全講義」で詳しく解説しています。


ステップ4:塗料の単価は相場の範囲内か?

結論:㎡単価が相場レンジから大きく外れていたら、理由を業者に確認しましょう。

塗料グレード別の㎡単価の目安(3回塗り合計、材工込み):

塗料グレード㎡単価の目安耐用年数の目安
アクリル1,500〜2,000円5〜8年
ウレタン1,800〜2,500円8〜10年
シリコン2,300〜3,500円10〜15年
ラジカル制御型2,500〜3,800円12〜16年
フッ素3,500〜5,000円15〜20年
無機4,500〜5,500円20〜25年

ただし、これはあくまで目安です。あなたの家の外壁の状態によって、適正な単価は変わります。下地の劣化が激しい場合、下地処理に追加の人工がかかるため、単価が上がることは正常です。

大手ポータルは「シリコンなら㎡2,500円が相場」と一律で教えますが、それは「平均値」であって「あなたの家の適正価格」ではありません。

30坪の適正価格をグレード別に確認 → 外壁塗装の価格の妥当性を人工理論で判定する方法


ステップ5:足場・諸経費・付帯部は適正か?

結論:足場代・諸経費・付帯部は「見えにくい」からこそ、ここに利益を隠す業者がいます。

足場(㎡700〜1,000円が目安)

30坪2階建ての場合、足場面積は概ね200〜250㎡。つまり足場代は14万〜25万円が標準的なレンジです。

「足場代無料」は要注意。足場代は実際にかかるコストなので、無料にするなら他の項目に上乗せされているか、足場の品質(安全性)を落としている可能性があります。

諸経費(総額の5〜10%が目安)

諸経費には養生材、産廃処理費、石綿事前調査費(2023年義務化)、車両費、保険料などが含まれます。「諸経費一式15万円」と書いてあったら、内訳を聞いてください。

付帯部(見積もりに含まれているか確認)

軒天、破風板、雨樋、雨戸、水切り——これらの付帯部が見積もりに含まれていない場合、施工後に「追加で○万円かかります」と言われるケースがあります。


ステップ6:赤旗サインを見逃していないか?

結論:以下のいずれかに当てはまる見積もりは、慎重に判断してください。

赤旗サインなぜ危険か
「足場代無料」「キャンペーン価格」コストが消えるわけがない。どこかに転嫁されている
50万円以上の大幅値引き最初から高く設定して値引きで「お得感」を演出する手法
「今日中に決めてくれたら」の即日契約圧力比較させないための典型的な営業手法
「近くで工事をしているから安くできる」足場の共有でもない限り、近さは価格に影響しない
オリジナル塗料(自社ブランド)市場価格との比較ができず、品質の検証が困難
保証「最大20年」「最大」の条件が厳しく、実質保証されないケースが多い
塗料名・メーカー名の記載なし何を塗るか分からない=施工後の検証も不可能

『外壁塗装の不都合な真実』で、業界の構造的な問題について詳しく解説しています。

見積書の危険信号チェックリスト(15項目)→ 外壁塗装の見積書「危険信号」15パターン


ステップ7:それでも不安なら、AIに聞いてみる

ここまでの6ステップで自分でチェックできることはたくさんあります。でも、「自分の見積書に当てはめると、具体的にどうなのか分からない」という方も多いでしょう。

それがAI見積もり診断を作った理由です。

ペンキのミカタのAI見積もり診断は、見積書の写真をアップロードするだけで、20項目を自動チェックします。

  • 項目の過不足チェック
  • 単価の相場逸脱チェック
  • 赤旗パターンの検出
  • 人工理論に基づく「この見積もりで適正な工事ができるか」の判定
  • 「業者さんにこう聞いてみてください」というセリフの提案

大手ポータルにはできない、中立的な第三者チェック。500円で、今すぐ。

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諸経費・足場・付帯部の適正価格を照合する → 諸経費・足場・付帯部|見積書の"脇役"が総額を決める

人工理論で見ると

定義: 1人工=職人1人が1日8時間作業する労働量

判定基準: 30坪2階建ての外壁塗装には、最低でも延べ20〜25人工が必要。屋根塗装を含む場合は30〜35人工。

チェック方法: 見積書の工期(日数)×職人数=延べ人工。天候による休工を考慮し、実働日数で計算する。

赤旗: 延べ人工が最低基準を下回る場合、以下の工程省略が疑われる——乾燥時間の短縮(塗り重ね間隔を守らない)、下塗りの省略、下地処理の簡略化、養生の手抜き。

金額は業者のさじ加減で変えられます。しかし、物理的に必要な作業時間は変えられません。人工数は嘘をつかない指標です。

人工理論の全体像は「人工理論完全講義」で詳しく解説しています。


よくある質問

Q. 見積もりが3社でバラバラ。どうやって比較すればいい?

金額だけで比較するのではなく、「㎡単価」と「人工数」の2軸で揃えてください。見積書のフォーマットが違っても、この2つの数字は逆算できます。

2社以上の見積もりを正しく比較する方法 → 相見積もり比較の3軸(人工数・㎡単価・塗料グレード)

Q. 助成金を使いたいが、見積書に何が書いてあればいい?

自治体の助成金は「一式表記の見積書は受け付けない」ケースが多いです。項目別の内訳と、使用塗料のメーカー名・品番が記載されていることが条件になります。

Q. AI見積もり診断は愛知県でも使える?

AI見積もり診断は全国対応です。ただし、愛知県での見積もり診断については、地元の塗装事業との中立性維持のため、対面でのプロ見積もり診断サービスは提供していません。AI診断はオンラインで完結するため、全国どこからでもご利用いただけます。


2026年版・助成金と見積書の関係を詳しく読む → 外壁塗装に使える助成金・補助金【2026年版】

まとめ:見積書チェック20項目クイックリスト

最後に、このページの内容を20項目のチェックリストにまとめます。見積書を手元に置いて、一つずつ確認してみてください。

構造チェック(4項目)

  • 項目が「一式」ではなく個別に分かれているか
  • 塗装面積(㎡数)が記載されているか
  • 使用塗料のメーカー名・品番が明記されているか
  • 付帯部(軒天・破風・雨樋等)が含まれているか

価格チェック(4項目)

  • 塗料の㎡単価が相場レンジ内か
  • 足場代が㎡700〜1,000円の範囲か
  • 諸経費が総額の5〜10%以内か
  • コーキング(m単価)が記載されているか

人工チェック(4項目)

  • 工期(日数)が記載されているか
  • 職人数が明示されているか
  • 延べ人工数が最低基準(20〜25人工)を満たすか
  • 乾燥時間(塗り重ね間隔)に関する記載があるか

赤旗チェック(4項目)

  • 「足場代無料」「キャンペーン」の表記がないか
  • 50万円以上の大幅値引きがないか
  • 即日契約を迫られていないか
  • オリジナル塗料(メーカー不明)が使われていないか

保証・条件チェック(4項目)

  • 保証年数と保証範囲が明記されているか
  • 保証の「免責条件」が明確か
  • 追加工事が発生した場合の取り決めがあるか
  • 支払条件(着手金・中間金・完了金の比率)が記載されているか

20項目のうち5つ以上に「×」がついたら、その見積もりは要注意です。

見積書の写真をアップロードするだけで、AIが20項目を即チェックします。

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著者: 横井卓也|愛知県で50年続く塗装店「ヨコイ塗装」2代目。施工実績500件以上。著書に『外壁塗装の不都合な真実』『塗装方程式』『外壁塗装 工程別チェックポイント21』がある。

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