外壁塗装で失敗しないためには、見積もりの「取り方」が重要です。ただ複数社から見積もりを取るだけでは不十分。この記事では、見積もりを取る前に準備すべきこと、業者への質問の仕方を解説します。
見積もりを取る前に準備すべきこと
見積もり依頼の前に、以下の情報を整理しておきましょう。
1. 自宅の外壁材を把握する
窯業系サイディング、モルタル、ALC、金属サイディングなど、外壁材の種類によって適した施工方法が異なります。わからない場合は見積もり時に確認してもらいましょう。
2. 築年数と前回塗装時期を確認
新築時からの年数、前回塗装からの年数は、劣化状況の判断材料になります。
3. 気になる劣化症状を写真に撮っておく
ひび割れ、色あせ、チョーキング(触ると白い粉がつく)などの症状があれば、写真で記録しておくと説明がスムーズです。
4. おおまかな予算感を決めておく
予算に上限があれば、それに合わせた提案をしてもらえます。ただし、あまり低い予算を伝えると、手抜き工事につながるリスクもあるので注意が必要です。
何社から見積もりを取るべきか
最低3社から見積もりを取ることをおすすめします。
1社だけでは、その金額が適正かどうか判断できません。複数社の見積もりを比較することで、相場感がつかめます。
ただし、5社以上になると比較が大変になり、業者対応も増えるため、3〜4社程度が適切です。
見積もり依頼時に伝えるべきこと
見積もり依頼の際には、以下の情報を伝えましょう。
・建物の情報(築年数、外壁材、延床面積)
・希望する塗料グレード(シリコン、フッ素など)があれば
・気になる箇所(クラック、色あせなど)
・予算の上限(伝えるかどうかは状況次第)
業者に確認すべき質問リスト
見積もり時に業者に質問することで、その業者の姿勢や施工品質を見極められます。
質問1:「この工事、何人工くらいかかりますか?」
人工(にんく)とは、作業にかかる労力の単位です。1人工=1人が1日働く量。人工数が多いほど、丁寧な施工が期待できます。
質問2:「工程別の人工数を教えてください」
下地処理、下塗り、中塗り、上塗りなど、工程ごとの人工数を聞くことで、どの工程に時間をかけているかがわかります。
質問3:「工期は何日くらいですか?」
一般的な戸建て住宅の外壁塗装は10〜14日程度が目安です。極端に短い場合は、乾燥時間を守っていない可能性があります。
質問4:「職人さんは自社の方ですか?」
下請けに丸投げする業者より、自社職人で施工する業者の方が品質管理がしっかりしている傾向があります。
質問5:「下塗り材は何を使いますか?」
外壁材に合った下塗り材を使用しているか確認しましょう。特にALCや劣化が進んだ外壁では、下塗り材の選定が重要です。
質問6:「シーリングは打ち替えですか?増し打ちですか?」
サイディング外壁の場合、シーリング(コーキング)処理の方法を確認しましょう。打ち替えが基本です。
見積書で確認すべきポイント
見積書を受け取ったら、以下のポイントをチェックしましょう。
・「一式」ではなく内訳が明記されているか
・塗料名・メーカー名が記載されているか
・面積の根拠があるか(実測値か概算か)
・下地処理の項目があるか
「一式○○万円」という見積書は、何にいくらかかっているか不明で、後から追加請求されるリスクがあります。
相見積もりで比較すべきは「金額」だけではない
複数の見積もりを比較する際、金額だけを見ていませんか?
工程別の人工数を比較しましょう。
同じ金額でも、下地処理に3人工かける業者と、1人工で済ませる業者では、仕上がりの品質が大きく異なります。
安い見積もりには理由があります。下地処理を省略したり、乾燥時間を短縮したりしている可能性があります。
まとめ
見積もりは「取り方」で結果が変わります。
・事前に自宅の情報を整理しておく
・3社程度から見積もりを取る
・人工数について質問する
・金額だけでなく内容で比較する
適切な質問と比較で、信頼できる業者を見つけてください。
→ 相見積もりは「3社」が正解|業者の組み合わせ戦略と見積書の読み方