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外壁塗装で現場監督が来ないのは詐欺?3〜4日に1回の巡回は普通なのか

著者: 横井隆之

「監督が3、4日に1回しか来ない。詐欺ですか?」——同じ不安を抱く施主は少なくありません

外壁塗装を依頼したのに、現場監督が数日に1回しか顔を出さない。「これは詐欺ではないか」と不安になる方は少なくありません。実際、こうした相談がQ&Aサイトに寄せられています。

あるリフォーム会社に外壁塗装を依頼した施主が、次のように問いかけていました。

現場監督が3、4日に1回しか来ません。詐欺ですか?

この施主は、少なくとも一日に一回は来るべきではないか、とも書き添えていました。

結論から言えば、監督が毎日来ないこと自体は詐欺ではなく、法的にもむしろ普通です(その法的な理由は別の記事で図解しています)。ただし大切なのは「監督を毎日来させること」ではなく、「契約どおりに施工された証跡」を残してもらうことです。この記事では、その理由と、施主が本当に確認すべきことを整理します。

なぜ「詐欺だ」という声と「問題ない」という声に分かれるのか

先ほどの相談には多くの回答が寄せられましたが、意見は大きく分かれました。「見積書に毎日の巡回を明記していないなら、監督が毎日来る必要はない。各工程の確認が適切にされていれば問題ない」とする見方がある一方で、「毎日来て作業報告をしてくれる業者は良い業者だ」と評価する声もありました。

意見が分かれるのは、現場監督の巡回頻度に、業界で統一された基準が存在しないからです。だからこそ「3、4日に1回」という頻度そのものを、詐欺かどうかの判断材料にはできません。

なお、監督の巡回頻度が多いか少ないかを、件数や割合の数字で示せる信頼できるデータはありません。本記事も頻度の目安を断定するものではなく、「頻度そのものでは判断できない」という構造をお伝えするものです。

監督が毎日来ないのは、法的にはむしろ普通です

戸建ての外壁塗装では、現場監督(技術者)の「常駐」は法的に義務づけられていません。建設業法が求めているのは技術者の「配置」であって、現場に毎日張り付く「常駐」ではないからです。

この「配置」と「常駐」の違いや、500万円未満の工事の扱いといった法的な整理は、なぜ監督が毎日来ないのかを図解した別記事で詳しく解説しています。

つまり「毎日来ない=違法・詐欺」ではありません。契約書に毎日の巡回を明記していない限り、監督が来ない日があること自体は、契約違反でも詐欺でもないのが実情です。

では、施主は何を確認すればいいのか

監督の巡回頻度で判断できないなら、施主は何を見ればいいのでしょうか。答えは「監督が何回来たか」ではなく、「契約どおりに施工された証跡が残っているか」です。

塗装の手抜きの多くは、完成して乾いてしまうと外から見分けられなくなります。だからこそ、監督の常駐を求めるより、各工程の写真と実施日の記録を残してもらう方が確実です。

監督がいない間に起こりうる「見えない手抜き」の具体的な類型と、工事中に残せる証跡は、別記事で7つの類型に整理しています

例えば、使った塗料の量が見積もりどおりかは、塗料の空き缶を見せてもらうことで確認できます。

監督が3、4日に1回でも、各工程の証跡がきちんと残されていれば、工事の質は確認できます。逆に、監督が毎日来ていても証跡が残っていなければ、後から施工の中身を確かめる手立てはありません。

「監督が来ない=手抜き」と決めつけるのは早い場合もあります

ここまで「頻度では判断できない」と述べてきましたが、公平のために逆の側面もお伝えします。

そもそも塗装工事は、各工程を熟練した職人が担います。監督が毎日立ち会わなくても、職人が仕様どおりに施工していれば、品質に問題は生じません。監督の役割と現場で手を動かす職人の役割は別だからです。

また、監督が来る日が少ないこと自体は、必ずしも手抜きの証拠ではありません。連絡がつき、質問にきちんと答え、工程の写真を出してくれる業者であれば、巡回が数日に1回でも誠実な対応といえます。

むしろ注意したいのは、頻度そのものではなく「連絡が取れない」「工程の説明を求めても曖昧」「写真を出し渋る」といった対応です。判断すべきは巡回回数ではなく、業者が説明責任を果たしているかどうかです。

求めるべきは「毎日の巡回」ではなく「契約どおり施工された証跡」

監督が3、4日に1回しか来ないこと自体は、詐欺でも違法でもなく、法的にはむしろ普通です(詳しくはなぜ監督が毎日来ないのかを解説した記事をご覧ください)。

施主が本当に求めるべきなのは、監督を毎日来させることではなく、「契約どおりに施工された証跡」を工事中に残してもらうことです。証跡は、監督がいてもいなくても残せます。そして、完成後には確かめられない工程の質を、唯一証明できるのが工事中の記録です。

よくある質問

外壁塗装で現場監督が3、4日に1回しか来ないのは詐欺なのでしょうか?

監督が数日に1回しか来ないこと自体は、詐欺でも違法でもありません。戸建ての外壁塗装では現場監督の常駐は法的に義務づけられておらず、巡回頻度に業界で統一された基準もないためです。契約書に毎日の巡回を明記していない限り、頻度そのものを詐欺かどうかの判断材料にはできません。

現場監督は毎日現場に来なければいけないのでしょうか?

毎日来る義務はありません。建設業法が求めているのは技術者の「配置」であって、現場に毎日張り付く「常駐」ではないからです。契約に毎日巡回と記載していれば別ですが、記載がなければ来ない日があること自体は契約違反にあたりません。

監督の巡回が少ない場合、施主は何を確認すればよいですか?

確認すべきは「監督が何回来たか」ではなく「契約どおりに施工された証跡が残っているか」です。各工程(高圧洗浄・下地処理・下塗り・中塗り・上塗り・付帯部・シーリング)の作業前後の写真と実施日の記録を残してもらいましょう。加えて、連絡がつくか、工程の説明に誠実に答えるか、写真を出してくれるかも判断材料になります。

この記事の著者

横井隆之

横井隆之

ヨコイ塗装 代表 / 外壁塗装コンサルタント

業界経験 25著書 3

愛知県丹羽郡扶桑町でヨコイ塗装を経営。施工歴25年・250件超の施工実績を持つ外壁塗装の専門家。著書3冊(外壁塗装の品質公式・外壁塗装の不都合な真実・外壁塗装 工程別チェックポイント21)。独自理論「塗装方程式」の提唱者。施主の立場に立った公正なアドバイスを提供し、YouTube、ココナラ、MOSHなど複数のプラットフォームでセカンドオピニオンサービスを展開中。

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