2026年6月1日出荷分から、KFケミカルが全製品を対象とした値上げを実施します。弱溶剤系上塗り材10-20%、水性上塗り材10-15%、下塗り材10-20%というカテゴリ別に確定した率です。
さらにこの6月1日の「本体値上げ」に先行して、5月7日出荷分からは6品目が緊急前倒しで値上げされます。スカイフレッシュ、GLANZシーラーSi、KFスーパーフィラーエポ、KFスーパーEPO、KFスーパーEPO II、専用希釈材の6つ。こちらは値上げ率が通知時点では未発表という異例の対応となっています。
5月7日先行と6月1日本体の「2段構造」が何を意味するのか。施主の見積書にどんな形で転嫁されるのか。5月7日〜6月1日の約3週間に何が起きるのか。施工歴25年・著書3冊の横井が、実際に受領した2通の公式通知スクリーンショットを一次情報として、冷静に整理します。
このページは 2026年の塗料値上げ全体像 の第3波部分を専門解説した記事です。第1波(シンナー系)と第2波(塗料本体)の全体像を知りたい方は先にそちらをご確認ください。
KFケミカルとは何者か|なぜこのメーカーの値上げが重要か
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KFケミカルは、住宅塗装向けにシーラー・フィラー・上塗り材・シンナーを展開する中堅塗料メーカーです。大手3社(日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研)ほどの知名度はありませんが、戸建て住宅の外壁塗装現場では下塗り材と上塗り材をセットで採用する施工店が多い存在です。
KFケミカルの特徴は、高耐久シリーズ(WORLDCERA GLANZ / ROOF認定製品)を持つこと、そして下塗り材(プライマー・シーラー・フィラー)の現場実績が豊富なことにあります。「KFスーパーEPO II」のような錆止め兼用の下塗り材は、鉄部工事の定番として長年使われてきました。
私はKFケミカル社のWORLDCERA GLANZ/ROOF認定塗装業者として、現場の下塗り材にハイブリッドプライマーを採用している。施工歴25年・250件超の中で、販売代理店経由で届くメーカー通知をリアルタイムに確認できる立場にある。
本記事で扱う通知①と通知②は、いずれもKF認定店宛に配信された文面が元になっている。業界全体の値上げ動向をメーカー別に比較する際、KFケミカルのこの2段構造は第3波の本丸として最重要の参照点になる。
この背景があるため、KFケミカルの値上げは中小規模の塗装店ほど痛手を受けます。大手のように価格交渉力が効かず、値上げはほぼそのまま仕入価格に反映されます。そして仕入価格の上昇は、数週間後に施主への見積書に現れます。
通知①(2026-04-22受領・6/1実施)の全容
筆者が2026年4月22日に受領したKFケミカル公式通知によると、2026年6月1日出荷分から、以下のカテゴリ別値上げが実施されます。商品名は伏せ、カテゴリ単位で確定しています。
弱溶剤系上塗り材:10〜20%
溶剤(シンナー)で希釈する上塗り塗料のうち、強溶剤ではなく弱溶剤タイプのシリーズが対象です。KFケミカルの主力ラインナップの多くがここに含まれます。値上げ幅は製品によって10〜20%の幅があり、高耐久グレードほど上限寄りになる傾向が予想されます。
水性上塗り材:10〜15%
水で希釈する水性塗料は、10〜15%の値上げです。弱溶剤系よりやや上昇幅が小さいのは、原料構成における石油化学製品比率の違いが反映されたものと考えられます。ただし「水性なら安心」とは言えない水準の値上げです。
下塗り材:10〜20%
シーラー・フィラー・プライマーなどの下塗り材カテゴリ全般が対象です。WORLDCERA GLANZ ROOFシリーズの一部や、KFスーパーフィラーエポなど主力下塗り材がここに含まれます。値上げ幅は弱溶剤系と同じく10〜20%です。
カテゴリ別サマリー
カテゴリ | 値上げ率 | 該当例
弱溶剤系上塗り材 | 10〜20% | 高耐久グレード含む主力シリーズ
水性上塗り材 | 10〜15% | 水性シリーズ全般
下塗り材 | 10〜20% | シーラー・フィラー・錆止め兼用品
通知①は6月1日出荷分から即時適用で、発注時期ではなく出荷時期が基準です。5月中に発注していても、出荷が6月1日以降になれば新価格が適用されます。これは業界慣行として一般的ですが、施主との契約タイミングによっては重要な論点になります(H2-5 で詳述)。
通知②(2026-04-23受領・5/7実施)との関係
通知①の翌日、2026年4月23日12時14分にKFケミカル認定施工店向けBCC配信で届いたのが通知②です。こちらは6品目を対象とした緊急前倒しの値上げで、値上げ率は通知時点で「早急に決定」とのみ記載され、未発表のまま先行実施されます。
5/7先行の6品目
以下の6品目が、2026年5月7日出荷分から値上げの対象となります。
- スカイフレッシュ
- GLANZシーラーSi
- KFスーパーフィラーエポ
- KFスーパーEPO
- KFスーパーEPO II
- 専用希釈材
いずれも下塗り材・フィラー系と専用希釈材に偏っているのが特徴です。上塗り材ではなく、下地処理と希釈に関わる製品群が緊急対象になっています。
なぜ6品目だけ前倒しなのか
一般的に、塗料メーカーが値上げを実施する場合、発表から実施まで1〜2ヶ月の告知期間を置きます。今回のKFケミカルは、通知②の配信(4/23)から実施(5/7)までわずか2週間という極めて短い期間です。
この構造が意味することは一つ。6品目の原材料高騰が、他の製品より深刻で、通常の告知期間を待たずに前倒しする必要があったということです。
具体的には、6品目に共通するエポキシ樹脂系原料(ビスフェノールA+エピクロルヒドリン)と、溶剤系希釈材の調達難が背景にあると推測されます。どちらもナフサ由来であり、2026年4月時点でのホルムズ海峡情勢を受けて仕入価格が短期急騰したと考えられます。
2段構造が意味する「原材料高騰の深刻度」
通知②(5/7先行6品目)=**原材料高騰が特にひどい**製品を緊急前倒し 通知①(6/1本体・カテゴリ別確定)=**全ラインナップを対象とした正式値上げ**
5/7先行の存在そのものが、「通常の値上げサイクルでは吸収しきれない原材料コスト上昇が発生している」というメッセージです。施主にとっては、5月〜6月は業界全体で価格が動く時期と認識することが重要です。
5/7先行6品目のうち「KFスーパーEPO II」の欠品・出荷時期未定情報は、塗料・資材不足で今できない工事2026 でも速報としてお伝えしています。欠品と値上げが同時進行している異例の状況です。
また、5月7日先行6品目については専用の解説記事 KFケミカル 2026年5月7日先行値上げ6品目の詳細 を公開しています。品目別の特性・代替可否・施工影響の詳細はそちらをご確認ください。
値上げ幅を他メーカーと比較
KFケミカルの値上げ幅は、他の塗料メーカーと比較するとどの位置にあるのか。2026年3月〜5月にかけて実施される塗料メーカー主要各社の値上げを整理します。
メーカー別値上げ比較表(2026年3月〜6月)
メーカー | 対象 | 値上げ率 | 実施日
日本ペイント | シンナー | 75% | 2026-03-19〜
日本ペイント | 塗料本体+運賃 | 10〜25%(★2段構造は確認中) | 2026-05-22〜
関西ペイント | シンナー全般 | 50%以上 | 2026-04-13〜
エスケー化研 | シンナー類 | 80% | 2026-03〜
エスケー化研 | 溶剤製品 | 20〜30% | 2026-04-21〜
エスケー化研 | 水性製品 | 15〜25% | 2026-05-11〜
KFケミカル | 専用希釈材(2022年比累積) | 約+69.2% | 2026-05-07〜
KFケミカル | 弱溶剤系上塗り材 | 10〜20% | 2026-06-01〜
KFケミカル | 水性上塗り材 | 10〜15% | 2026-06-01〜
KFケミカル | 下塗り材 | 10〜20% | 2026-06-01〜
※日本ペイント 5/22 分と既存「5/1出荷分〜10-25%」との関係は、2026-04-25 時点で確認中です。
シンナー系3社平均:約+66%
注目すべきはシンナー系の3社平均値上げ率です。日本ペイント75%、関西ペイント50%以上、エスケー化研80%の単純平均で約+66%という水準になります。これは通常の年次価格改定(数%〜10%台)を大きく超える異常値です。
KFケミカルの専用希釈材:2022年比+69.2%
KFケミカルの場合、2022年から2026年にかけての累積値上げ率も重要です。専用希釈材は2022年比で+69.2%。軒天材料も同期間で+35%、下塗り材は+2〜24%の幅で上昇しています。これらは単発の値上げではなく、3年間にわたる継続的な値上げの結果です。
2026年6月1日の値上げは、この累積の上に積み上がるものと理解してください。
KFケミカル値上げ幅の「相対的な穏健さ」
こうして並べると、KFケミカルの上塗り材10〜20%・水性10〜15%という水準は、シンナー系メーカーと比べると相対的に穏健です。これは、上塗り材の値上げはまだ「吸収可能な範囲」に収まっていることを意味します。
逆に言えば、シンナー系・専用希釈材の値上げ率は異常値であり、これが塗料業界全体のコスト構造を歪めている主因です。メーカー比較の詳細は 塗料値上げ2026年メーカー別比較 をご参照ください。
施主の見積書への影響
ここからは、値上げが施主側の見積書にどう現れるかを、契約タイミング別に整理します。
ケース1:4月中に見積もり取得 → 5/7以降着工
4月中に見積書を受け取り、契約に向けて検討している段階で5月7日を迎える場合、以下の3パターンが発生しえます。
1. 着工時期が5/7以降なら、業者仕入が新価格に切り替わる可能性 — 契約書に「材料費変動条項(エスカレーション条項)」がある場合、追加請求の根拠になります 2. 業者が5/7前に材料を確保済みなら、旧価格で施工可能 — ただし在庫には限りがあり、出荷制限もかかっているため全量確保は困難 3. 5/7先行6品目(スカイフレッシュ等)を使う工程のみ値上げ転嫁 — 下塗り材・希釈材を使うのは着工後3日程度なので、在庫確保の有無で価格が分かれます
ケース2:5月中旬以降に見積もり → 6/1以降着工
5月中旬以降に見積もりを取る場合、すでに業者の仕入価格は5/7先行分を反映済みです。さらに6/1以降の着工になれば、通知①のカテゴリ別値上げ(弱溶剤10-20%・水性10-15%・下塗り10-20%)も上乗せされます。
この時期の見積もりは、2025年同時期と比較して10〜25%程度高い水準になると予想されます。
下塗り材については、見積書上で単品計上されているかどうかを確認することが重要だ。KFケミカルの通知①では下塗り材カテゴリ全体で10-20%の値上げが2026年6月1日から適用される。見積書に下塗り材が明記されていれば、その単価が2026年4月以前の水準か、5月以降の新価格水準かで、業者の見積もり作成時点が推定できる。具体的な適正価格帯については、メーカー希望小売価格や販売代理店の公表価格を参照して確認することを推奨する。不明点があれば、業者に「この見積もりは何月時点の塗料単価で計算したものですか」と直接尋ねてみるとよい。見積もり作成時点を明確に答えられる業者は、仕入れ情報を日常的に把握している可能性が高い。
業者側の4月末〜5月駆け込み発注構造
施主が「なぜ急に見積もりが高くなったのか」を理解するには、業者側の発注構造を知ることが重要です。
4/27〜5/1:駆け込み発注期限
5月7日の先行値上げを前に、業者が旧価格で材料を仕入れようと殺到する期間が4月末〜5月1日です。連休前の営業日は特に発注が集中し、一部の品目は注文段階で数量制限がかかる事態が発生しています。
KFケミカルは既に2026年3月以降、シンナー類・スダースコートシリーズ・ワールドセラシンナー・スーパーEPO IIなどで前年実績をベースにした出荷制限を実施しています。4月末の駆け込み発注に対しても、1社あたりの供給上限が設定されている状況です。
5/7〜6/1:通常受注再開までの端境期
5/7に先行6品目が値上げ実施された後、6/1の本体値上げまでの約3週間は、業界全体の端境期になります。この期間は以下の動きが予想されます。
- 5/7値上げ済み6品目:新価格で受注再開、ただし値上げ率は順次発表
- 通知①対象の全ラインナップ:旧価格での最後の発注期間(6/1より前に出荷確定が必要)
- 業者在庫:4月末の駆け込み発注分が届き始めるが、出荷制限により不足気味
施主への説明が遅れる構造的理由
業者側が仕入価格の変動を把握しても、それが施主への見積書に反映されるまで数週間かかります。通知文書の受領→社内価格改定→見積書フォーマット更新→顧客への通知、という工程を経るためです。
そのため、5月中に見積もりを取った施主が、6月に改定後の金額を提示されるという事態が起こりえます。これは業者の便乗値上げではなく、構造的なタイムラグとして理解してください。この判断基準の詳細は 見積もりやり直し判断フロー で解説しています。
業者側の視点を補足すると、施工歴25年の筆者の経験においても、ここまで短期間に値上げ通知が連続し、4/27〜5/1という1週間単位で駆け込み発注が必要になる構造は今回が初めてである。2022年以降の原材料累積上昇が業界水準を大きく超え、メーカー側も出荷停止期間を挟んで新価格体系へ移行せざるを得ない局面に入っている。業者・施主の双方にとって過去の経験値が通用しない異例の構造であり、これが2026年の資材危機が単なる値上げではなく「調達構造そのものの転換期」と言われる所以である。
また、今回の資材危機はメーカー規模と業者の取引形態によって影響度合いに差が出る点も押さえておきたい。大規模メーカーでは発注量や契約履歴によって受注停止期間中の出荷判断が決まる傾向があり、発注量の大きい業者が優先され、中小業者は相対的に後回しになりやすい。一方、認定店制度を通じた継続的な取引関係を重視する中堅メーカーでは、中小業者にも丁寧な情報提供が行われる傾向がある。KFケミカルの今回の2段構造の通知も、認定店宛には詳細な文面が直接配信されている。施主の視点では、見積もりを依頼した業者がどのメーカーとどのような取引関係を持っているかを確認することで、工事期間中の資材確保の安定性を推定する手がかりになる。
2026年全体の値上げロードマップ
KFケミカルの6月1日値上げは、2026年の塗料業界値上げラッシュの第3波に位置づけられます。全体像を整理します。
第1波(2026年3月〜):シンナー系
- 日本ペイント シンナー:75%値上げ(3/19発注分〜)
- エスケー化研 シンナー類:80%値上げ(3月〜)
- 関西ペイント シンナー全般:50%以上値上げ(4/13〜)
原因:ホルムズ海峡封鎖によるナフサ供給逼迫と、石油化学製品全般の価格急騰。
第2波(2026年5月〜):塗料本体
- 日本ペイント 塗料本体+運賃:10〜25%値上げ(5/22実施 ★既存5/1出荷分〜10-25%との関係は確認中)
- 関西ペイント:出荷統制+配給制(50%以上継続)
- エスケー化研 水性製品:15〜25%値上げ(5/11〜)
- プレマテックス PXシンナー:30〜50%値上げ(5/1〜)、新規取引先塗料:20〜30%値上げ
- 信越化学 シリコーン全製品:10%以上値上げ(5/1〜)
シーリング材の上流原料(シリコーン)や防水材にも値上げが波及。
第3波(2026年5/7先行+6/1本体):KFケミカル ← 本記事
- 5/7先行6品目:値上げ率未発表
- 6/1本体値上げ:弱溶剤10-20%・水性10-15%・下塗り10-20%
第4波予告(2026年7月〜):断熱材・副資材
- 旭ファイバーグラス:30%値上げ(7/1〜・リッジウェイ)
- マグ・イゾベール:25%以上値上げ(7/1〜)
塗料メーカー各社の公式発表に加え、旭化成社長が「ナフサ調達6月までめど、値上げ不可避」と発言(時事通信 4/16)。大東建託資材メーカー調査では「ナフサ危機長期化なら住宅建築コスト全体で15〜20%増」との分析も出ています。
「5月で値上げは打ち止め」ではありません。 7月の第4波が既に予告されている状況です。2026年全体の相場変化の総合解説は 2026年外壁塗装の値上げ後相場 でご確認ください。
施主ができる3つの自衛策
値上げ自体を止めることはできませんが、施主側で対応できる3つの自衛策を提示します。
自衛策1:見積書の塗料単価をメーカー別値上げ幅でクロスチェック
見積書に書かれた塗料単価が、使用メーカー・製品の2026年値上げ後水準と整合しているかを確認してください。
- KF弱溶剤系上塗り材使用 → 6/1以降の見積もりなら+10〜20%の上乗せが正当
- KF水性上塗り材使用 → 6/1以降なら+10〜15%
- 日本ペイント製品使用 → 5/22以降なら+10〜25%(★確認中)
値上げ幅を超えた上乗せは「便乗値上げ」の可能性があります。判断の基準として、塗料メーカー別値上げ比較 を参照してください。
自衛策2:契約書の有効期限と着工日の関係を確認
見積もりの有効期限と、実際の着工予定日の関係を業者と確認してください。有効期限が切れた後の着工では、契約書に「材料費変動条項(エスカレーション条項)」があれば追加請求の根拠になります。契約後の値上げ対応の詳細は 契約後の値上げ・追加請求対応ガイド を参照してください。
契約時点で確認すべきは以下3点です。
1. 見積もり有効期限の日数(通常1〜3ヶ月) 2. 材料費変動条項の有無とその発動条件 3. 値上げ発生時の追加請求ルール(割合・上限・事前通知)
自衛策3:値上げ転嫁が妥当か第三者に確認
値上げ率の妥当性を、業者とは利害関係のない第三者に確認する選択肢があります。ペンキのミカタでは全国どこからでもオンラインで、外壁塗装のセカンドオピニオンサービスを提供しています。
Level 0:人工チェックシート(無料) — 自分で逆算チェックできるPDFをダウンロード → https://penki-mikata.com/check-sheet Level 1:AI見積もり診断(500円) — AIによる自動診断レポート → https://penki-mikata.com/ai-shindan Level 2:プロ診断(3,000円) — 施工歴25年・著書3冊の横井による詳細診断 → https://penki-mikata.com/pro-shindan まずは無料の人工チェックシートから始めてみてください。
関連情報への接続
この記事で扱った2026年の塗料値上げ・資材危機に関連する情報は、以下の記事群で体系的に整理しています。
- [KFケミカル 2026年5月7日先行値上げ6品目の詳細](https://penki-mikata.com/mitsumori/column/epoxy-primer-kakaku-kaitei-2026-5gatsu/) — 本記事とペア運用のスカイフレッシュ・GLANZシーラーSi・KFスーパーEPO等の詳細解説
- [2026年塗料値上げ・資材不足の全体像](https://penki-mikata.com/mitsumori/column/toryo-neagari-2026/) — 第1〜4波を通した総合速報(原油・為替・地政学リスク込み)
- [塗料メーカー別値上げ比較](https://penki-mikata.com/mitsumori/column/toryo-neage-maker-hikaku-2026/) — 日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研・KFケミカル・プレマテックス等の値上げ率一覧
- [コーキング材 受注停止・出荷制限](https://penki-mikata.com/mitsumori/column/sealing-busoku-juchu-teishi-2026/) — シーリング材の供給状況(オート化学・信越化学シリコーン)
- [2026年外壁塗装の値上げ後相場](https://penki-mikata.com/mitsumori/column/souba-2026-neage-go/) — 30坪2階建ての実勢価格帯(シリコン・フッ素・無機別)
- [塗料・資材不足で今できない工事](https://penki-mikata.com/mitsumori/column/toryo-busoku-dekinai-kouji-2026/) — 出荷停止・欠品中の製品と工事の可否
まとめ
- KFケミカルは2段構造の値上げを実施します。5/7に6品目が先行、6/1にカテゴリ別本体値上げ(弱溶剤10-20%・水性10-15%・下塗り10-20%)
- 5/7先行の6品目は値上げ率未発表のまま前倒し実施。これは原材料高騰の深刻度を示すシグナルです
- シンナー系3社平均+66%・専用希釈材+69.2%(2022年比累積)に比べると、KF上塗り材10〜20%は相対的に穏健な水準
- 施主の見積書には数週間のタイムラグで反映されます。5月に見積もりを取って6月に改定金額を提示される構造を理解しておくこと
- 2026年の値上げは7月の第4波(断熱材・副資材)まで予告済み。5月で打ち止めではない
- 自衛策は3つ:①メーカー値上げ幅でクロスチェック ②契約書の有効期限確認 ③第三者によるセカンドオピニオン
値上げの事実は変えられませんが、情報を持っている施主は過剰な上乗せを避けられます。まずは無料の人工チェックシートで、ご自身の見積書を冷静に確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. KFケミカルの6/1値上げは全製品が対象ですか?
A. 通知①の対象は全ラインナップです。ただしカテゴリ別に値上げ率が分かれており、弱溶剤系上塗り材10〜20%、水性上塗り材10〜15%、下塗り材10〜20%の3区分です。5/7先行6品目(スカイフレッシュ等)は別枠で、通知②として事前に値上げ実施されます。
Q2. 5/7先行と6/1本体、どちらが本体の値上げですか?
A. 6/1が本体です。通知①として全ラインナップを対象に正式発表されています。5/7先行6品目(通知②)は、原材料高騰が特に深刻な品目を緊急前倒しした例外的な対応で、値上げ率も通知時点では未発表という異例の形です。
Q3. いま見積もり済みの契約は、値上げが反映されますか?
A. 契約書の有効期限と材料費変動条項の内容次第です。有効期限内であれば見積もり金額が守られますが、エスカレーション条項が設定されていれば追加請求される可能性があります。契約時点でこの2点を確認してください。詳細は契約後の値上げ対応ガイドで解説しています。
Q4. 5/7〜6/1の間に契約すれば、安く済みますか?
A. 6品目以外は旧価格で発注できる可能性があります。ただし業者側も同じ考えで駆け込み発注するため、出荷制限・配給制・欠品が発生しやすい時期です。「契約=材料確保」ではないため、業者に仕入れ状況を具体的に確認することが重要です。
Q5. KFケミカルの値上げ幅は他メーカーと比較して妥当ですか?
A. 上塗り材の10〜20%は業界平均の範囲内です。日本ペイントの塗料本体10〜25%(5/22実施★確認中)、エスケー化研の水性15〜25%(5/11〜)と同水準です。一方でシンナー系は3社平均+66%という異常値なので、メーカーを問わず厳しい状況です。
Q6. シンナーや副資材も値上げ対象ですか?
A. KFケミカルの専用希釈材は5/7先行6品目に含まれており、値上げの対象です。通知②時点で率は未発表ですが、2022年比では+69.2%の累積値上げが確認されています。シンナー・希釈材は業界全体で最も大幅な値上げが進行している品目です。
Q7. 値上げ後、水性塗料に切り替えた方がいいですか?
A. 値上げ幅だけで判断するのは危険です。水性上塗り材10〜15%は確かに弱溶剤系より若干低い値上げですが、建物の状態・既存塗膜の種類・下地処理の難易度によって水性への切り替えが適切かどうかは大きく変わります。「水性なら大丈夫」ではありません。判断の詳細は水性塗料と溶剤塗料の違いをご確認ください。
この記事の著者
横井隆之
ヨコイ塗装 代表 / 外壁塗装コンサルタント
愛知県丹羽郡扶桑町でヨコイ塗装を経営。施工歴25年・250件超の施工実績を持つ外壁塗装の専門家。著書3冊(外壁塗装の品質公式・外壁塗装の不都合な真実・外壁塗装 工程別チェックポイント21)。独自理論「塗装方程式」の提唱者。施主の立場に立った公正なアドバイスを提供し、YouTube、ココナラ、MOSHなど複数のプラットフォームでセカンドオピニオンサービスを展開中。
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